第7章 揺れる心
くちゅっ、じゅぷ、にゅちゅ
「あっ、はぁん..っく、んぁ」
静かな部屋に俺の喘ぎ声と水音が響く
先輩が見てるって分かってんのに手が止まらなくて
「っあ..んふぅ」
俺が喘ぐたびに先輩の目が熱っぽく光る
もっと、もっと、もっと
自分の手じゃ足りない...先輩が欲しい....
「リョーマ」
急に呼ばれて体が跳ねた
「ケータイ鳴ってる」
先輩の指差すほうを見ると着うたの流れる俺のケータイ
「気付かないくらい、気持ちよかったのか?」
にやりと笑われて恥ずかしさで顔が熱くなる
本当に先輩はいじわるだ
(まぁ、今に始まった事じゃなけど.....)
鳴り続けるケータイを切る為にうつ伏せになった俺に
先輩が覆いかぶさる
解されてもいない蕾に熱いものがあたって体が強張った
「ちょっと我慢しろ...」
そう言って、
先輩は腰を沈めていく