第7章 揺れる心
ずぷぷ....
「っぅ!!やぁ、せんぱ..」
先輩が俺を気遣いながらゆっくり入ってくる
~♪~♪~♪~♪
ケータイはまだ鳴り続けてて俺はそっちを気にしてしまう
「気になるのか...?」
小さくうなずくと先輩は
「切れよ...俺だけ感じてろ」
甘えたように俺にすりよってくる
(かわいい...)
先輩を背中に感じながら
震える手を必死にケータイへと伸ばす
やっとケータイに手が届いた瞬間、後ろから突き上げられた
「ひあぁっ!!!?」
激しい快感にケータイを床に落としてしまう
後ろからされたのは初めてで
えぐるように突き上げられて俺は喘ぐ事しかできない
「あっ、はぁん!だめ、だめぇ!!」
「だめじゃないだろ?こんなに腰揺らして...」
先輩の動きがもっと早くなる
先輩に抱かれて鴻汰との事忘れようとして
(俺....最低じゃん)
「薫..もっと...」
「えっ?」
「もっと激しくして..俺の全部、薫のものだから...」
先輩が噛み付くように首筋に吸い付いてくる
先輩にしっかりとしがみ付いて乱暴に揺すられて
与えられる快感に震える
「ひあぁ!!んは、やぁ!!も、あぁぁっ!!!」
俺は先輩のもの
俺は先輩が好き
じゃぁ、鴻汰は....?
トモダチ?シンユウ?
今まではそれでよかったのに、1日ですべてが変わった
薄れていく意識の中で
先輩が手を握ってくれてる感触だけがやけにはっきり感じられて
俺の心は少しだけ安らいだ
ケータイが通話中になっていた事にも気づかずに