第7章 揺れる心
家から出てきた先輩は
俺の格好を見て少し驚いた様子だったけど
すぐに部屋に入れてくれた
「とりあえず俺の服着てろ」
先輩は俺に自分のジャージを着せて抱きしめてくれる
先輩の匂い、先輩の体温、先輩の心臓の音
なんだろ....
すごく落ち着く.....
しばらくして
俺が泣き止んだのを見た先輩は俺を問いただす
「何があった...?」
先輩に嘘をつく事も出来なくて
俺は鴻汰との事を正直に話していく
話が進むたびに先輩の腕に力がこもって少し痛い
全部を話し終わる頃には先輩の目が殺気に満ち溢れてた
「どんな風に触られた....?」
「ひぅっ...!!」
先輩の指が俺の胸の飾りを撫でる
舌が首筋を這って背中がゾクリとした
体の向きを変えられ先輩と向き合う形になったとたん
噛み付くようなキス
胸は舌と手で攻められて、
先輩の熱いものが俺の自身にこすれて気持ちいい
(も、限界...っ)
もう少しでイキそうっていうところで
先輩は動きを止めて俺1人をベットに残し離れてしまった
「な、んで?」
椅子に座った先輩を見つめる
先輩はにやりと意地悪く笑って
「おしおき」
すごく楽しそうに俺に言った
「おしおき?」
「俺以外の男に触らせたから」
少しだけいじけたように言う先輩
こうやって、
俺にだけの表情をくれるから俺は先輩に溺れていくんだ
「そこで1人でしろ..できるよな?」
先輩の鋭い目に射抜かれて俺の理性は切れる
(早く、気持ちよくなりたい...)
俺の手は自然と俺自身にのびていった