第2章 初恋は甘い甘い蛇の毒♪
先輩...
すげー怒ってる
先輩は無言で3年生を殴っていく
藤堂 迅とか言う先輩は一番に逃げていった
他の奴らも、先輩に殴られた奴を抱えて逃げてったから
もうここには俺と海堂先輩しかいない
「立てるか?」
最初に喋ったのは先輩で、俺に手を差し伸べてくれた
俺が何も答えないで居ると、先輩は俺をおんぶして歩き始める
「ちょっ、海堂先輩!?」
俺は飲まされた薬のせいで
先輩の背中で驚くしかなかった
先輩はそのまま俺の教室まで歩いていって
「鴻汰...こいつの荷物持って来い...」
「あれ?薫くんじゃん!!なに、リョーマどうかしたの!?」
「熱があるから帰らせる」
「そうなんだ...リョーマ、あんま無理すんなよ?」
先輩のとった行動よりも
先輩と鴻汰が知り合いだった事に驚いている俺をよそに
先輩はまた歩き始める
「先輩、どこ行くんすか?」
ふと思ったことを聞いてみる
「俺の家...」
あぁ、先輩ん家か、なるほど
って...
何で???;