第2章 初恋は甘い甘い蛇の毒♪
先輩の家に着いてから
俺は2階にある先輩の部屋におろされて只今放置状態
部屋に入るのを親に見られたらしく
先輩は今、説明をするために1階に降りてる
「ここが先輩の部屋...」
初めて入った先輩の部屋は
綺麗に片付いていて落ち着く
「先輩の匂い...」
ソファに脱ぎ捨ててあったTシャツを抱きしめる
先輩の匂いで幸せになる俺って結構
重症なのかもとか思った
「好き、好き、好き。海堂先輩が...好きなんだ。」
ちゃんと
自分の気持ちに気づいたから
先輩に伝えたい
カタン...
音がした方を向くと先輩が立っていて
耳まで真っ赤にして俺を見つめてた
「今の...本当か?」
「ホントっす...」
恥ずかしくて声が小さくなっていく
俺ってこんなキャラだったっけ
「俺は...お前の彼氏だって、自惚れてもいいのか...?」
先輩のいつもと違う表情に鼓動がうるさくなる
ドキン、ドキン、ドキン
「先輩だけの特権ですよ?」
少し強がって言ったけど
先輩に抱きしめられて、強がりなんて無駄だってわかった
「好きだ...」
その一言だけで
俺の心臓は壊れたみたいに脈打つのに
先輩はそれ以上をくれる
甘い甘い先輩のキス
触れるだけのキスだったけど
俺の思考を奪うには十分すぎて
体が熱くて、苦しくて
先輩にもっと触ってほしくて
「先輩...もっと、もっと触ってよ...」
なんて、
いつもの俺からは想像も出来ないような
言葉を先輩に言ってしまうくらい、俺は先輩に溺れてるんだ