第1章 あたしと忠義
土曜日―
亮くんと遊ぶし、市内に行くから
ちょっと気合い入れてみた
家を出て、駅に向かってたら
「あんー」
そう声をかけられた
振り向かんでもわかる
忠義やってこと
忠義「どこ行くん?」
『映画見に行く』
忠義「そうなんやー。モモちゃんと?」
『誰でもいいやん』
忠義「亮ちゃんや・・・」
『・・・』
忠義「亮ちゃん、優しいもんなぁー」
『あたし、先行くわ。じゃー』
あたしは、走って駅に向かった
早く嫌いになって
早く・・・
そう思いながら、亮くんとの待ち合わせ場所に向かった
待ち合わせ場所に着いたら
亮くんは、既に居てた
『ごめん。時間間違えた?』
錦戸「ちゃうで。早く着いてもただけやで。」
『良かったー。だって、まだ5分前やし・・・って思ったら居てたから』
錦戸「映画何見るー?」
そう話しながら、映画館に向かい映画を見た
切ない恋物語
あたしには、今の自分を表してるように感じた
その後、ご飯を食べてカフェに行った
錦戸「今日は、楽しかったなぁー。あんちゃんの色んなとこ見れたし」
『ほんま?あたしも、亮くんのこといっぱい知れて楽しかったわぁー。学校やったら、クールなイメージやったけど、おっちょこちょいのとこもあったし(笑)』
錦戸「あれ、ちょっと間違えただけやん」
『そうなん?映画のチケットやのに、ICOCAて(笑)』
錦戸「ほんま恥ずかしかったわー。でも、あんちゃんも泣いてたやん」
『亮くんだって、うるうるしてたやーん。』
錦戸「あれ、ほんま感動したなぁー。幼馴染とくっついて欲しかったわー。」
『うん。ほんま、絶対そうやと思ったもんなぁー』
錦戸「なぁーあんちゃん。俺と付き合って欲しい。また一緒に遊んだりしたいし」
『うん。あたしも、亮くんとまた遊びたいって思ってたとこ。』
錦戸「好きやで。あんちゃんのこと。」
『ありがとう・・・』
忠義の顔が浮かんだけど、あたしはちょっと嬉しくも感じた
今日から亮くんの彼女です。