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幼馴染み

第1章 あたしと忠義






その日のお昼休み



忠義が、あたしの教室に来た



女子は、キャーキャー言うてる



忠義「あん。朝、どうしたん?」


『電話してたみたいやったし・・・遅刻すんのイヤやったから先行った』


忠義「そうなん?帰り、寄り道して帰らん?」


『ごめん。今日は、モモとちょっと・・・』


忠義「そっか。じゃーまた今度行こな」


『うん。』



忠義は、あたしの顔を不思議そうに見てた



溜め息をついてから、教室を入った




隣で居てたモモは・・・


モモ「あん。なんで嘘ついたん?」


『嫌いになりたいけど・・・なれそうにないから、嫌われたい』


モモ「あん・・・」



あたしの心は、忠義でいっぱい



それを、今は誰でもいいから違う誰かで埋めたい


そう思う一心やった






放課後―


モモ「あん。ごめん。バイト入ってしまった。」


『ううん。全然いいよ。』


モモ「ほんまごめん。先、ダッシュで帰るわ。」


『うん。じゃーあたし掃除当番やから。バイバイー』




モモと別れて、教室の掃除を終えて下足室に行った




靴を履きかえて帰ろうとしたら



「あんちゃん」



亮くんに呼び止められた



錦戸「一人?」


『うん。亮くんも掃除当番?』


錦戸「ちゃうよー。あんちゃんと喋りたいって思って」


『冗談やろー?』


錦戸「半分。笑」


『もうーあかんで、思わせぶりは。』


錦戸「ほんまは、今日は一日泣きそうな顔してたから、どうしたんかな?って」


『ちょっとね。色々あって・・・』




そう答えたものの・・・


見られてたっていう恥ずかしさもあった




錦戸「バイト休み?」


『あーうん。モモと約束しててんけど・・・』


錦戸「そうなんや。俺も。休みやったらなー。あ、土曜日どこ行く?」


『亮くんは、どこがいい?』


錦戸「映画とか?飯食って、映画行ってー」


『いいなぁー。じゃーそうしよー』


錦戸「じゃー11時に、虹駅でいける?」


『うん!!』





結局、地元の駅まで亮くんと一緒に帰った





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