第3章 存在
どうしたらいいんやろ
その言葉ばっか、頭をよぎる
好き
どっちも
でも、あたしがほんまに好きなんは・・・
忠義
そう気付いてるねんけど
亮くんも好き
贅沢な悩みかな?
どっちも傷つけたくない
そう思えば思うほど・・・
心が痛い
夜、モモの電話した
モモ「もしもしー?どうしたん?あ、どうやった?」
『結局家に帰ろうかってなって帰った』
モモ「そうなんやー。で、どうしたん?」
『どっちも傷つけたくないねん。どっち選んだらいいんかわからんねん』
モモ「なぁーモモは、あん間違ってると思う。モモの勝手な考えかもしれんけど・・・忠義くんが好きならその時点で、錦戸くんを傷つけてると思うで。忠義くんも錦戸くんと付き合ってるってわかってて言うて来たんやろうし、その忠義くんの気持ちは?って思うねんな」
『・・・』
モモ「いやっ、これモモの勝手な考えやで?」
『ううん。めっちゃグッと来た。ほんま、あたしアホやわ。自分のことしか考えてへんかった』
モモ「どっちも好きやもんな?」
『正直ね・・・』
モモ「焦らんと考えたらいいんちゃうかな?」
『ありがとう。いつもありがとうね』
モモ「ええよ。また明日な」
『うん、また明日』
モモとの電話を終え
一つの答えを出した
あたしは、亮くんに電話をかけた
錦戸「もしもしー?」
『あ、亮くん。今、ちょっとだけいい?』
錦戸「いつでもええよ。」
『別れて欲しい・・・』
錦戸「えっ?」
『中途半端な気持ちで亮くんと一緒におられへん・・・ほんま勝手でごめん』
錦戸「大倉と付き合うん?」
『それは・・・まだ、考えてへん・・・ただ、どっちもキズつけたくないって気持ちと、どっちも一緒におりたいって言うのが正直なとこ。でも、それじゃーどっちにも失礼やから・・・ごめん』
錦戸「あんらしいな。笑。ええよ。じゃーまた明日、教室で」
『うん。じゃぁ・・・』
教室で
その一言で、終わったっていう
寂しさがちょっとあった