第2章 一歩
夕食をみんなで食べて、部屋に戻った
忠義「まだ21時やなー」
『ほんまやなぁーヒマやわ』
忠義「散歩でもする?」
『うん』
ホテルのビーチに出た
『夜って気持ちいいなぁー』
忠義「そうやなぁー」
『何も考えんでいいわ。ここやったら』
忠義「あ、何か飲む?」
『うん。』
忠義「ちょっと待ってて」
ちょっとして、忠義がジュースを買って来てくれた
忠義「はい。」
『ありがとう』
忠義「はぁー・・・」
『どうしたん?』
忠義「もっと大人になろうって」
『なんで急に?』
忠義「ヤキモチ焼く男ってダサいやろ?」
『そうかな?あたしは、そんなけ好きになってくれるって嬉しいけど。てか、あたしもちっちゃいことで、モヤモヤしたりするし・・・』
忠義「そっかー」
その後沈黙が続いた
『そろそろ戻る?明日は、観光する言うてたし』
忠義「なぁー。亮ちゃんと付き合ってるんほんま?」
『え?・・・うん。つい最近やけどね』
忠義「そうなんや」
『聞いといて何なーん??あ!!俺のあんやのにって思った??笑』
忠義「そう思ってたんは、俺だけやったんやなーって」
『え?』
忠義「朝も帰りも別々やし・・・今さらやけど、ちょっと淋しいなーって」
『そ、そうなんや・・・でも、忠義のこと好きって言うてくれる人いっぱいやん。だから・・・だから・・・』
忠義「まぁーええか。戻ろかー」
そう言って、立ち上がった
あたしは、気付いたら忠義の手を掴んでた
忠義「んー?」
『・・・』
ここまで出かかった言葉が・・・
出らん
だって、あたしは、亮くんの彼女
『何もない。ドキってするかな?って』
悔しくて泣きそうやったから、頑張って笑ってみた
忠義「あんのあほ。」
笑えてなかったんやろな・・・
忠義は、あたしを抱きしめた
忠義「今日だけ、こうしててもいい?」
『うん・・・』
ずっと夢見てた感覚
今日のこの瞬間は、あたしに戻る