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NONFICTION【家庭教師ヒットマンREBORN!】

第12章 大切なもの



────………





「…で。遅れてきたわけ」


今、凄くピンチ


喉元には寸前で防いだトンファーがぐぐっと迫ってきていてクナイで抑えるのが精一杯だ

普段持ち合わせているナイフはこの目の前にいる人の第一撃によって弾き飛ばされた。コンマ何秒かでクナイで防御した私ってなかなかの腕だと思う…。


って、それどころじゃなかった


朝練を嫌という程付き合わされ、朝食の時間になったかと思えばリボーンが追加。

風を操る訓練や炎との掛け合わせを死ぬ気でやらされた



お陰で3時間も朝食の時間がズレ、ついでに言えば雲雀くんとの待ち合わせにも遅れた



だから目の前の雲雀くんはいつもの冷徹な瞳を獲物を狩る目にしてトンファーを突き付けている


『だからごめんって、。私だって遅れようと思ってきたわけじゃないし…てか、文句ならリボーンとロン毛に言ってちょうだい。遅れた原因は2人だって説明したじゃん!』

「来ようと思えば来れたはずでしょ」


私の言い訳をツンと突き返し、私も押し黙る


私は謝ったしあと言うことがあるとすれば見苦しい言い訳だけ。


言い訳には自信があるけど自信のつけ所がおかしいのは自分でも承知済み。世間一般言い訳とは見苦しいもの。


だから押し黙るしかないと思う。


「はぁ、貴女って結構子供みたいだよね」

『は?』


拍子抜けする。私よりも年下に子供扱いされた


私の方がきっと年上だろうに!!!(雲雀くんの年知らない)



「友達、いなかったでしょ?」


『ひっ、雲雀に言われたくない!!』


君こそ友達いないでしょ!


「僕に友達なんてもの必要ないよ。僕はただ…咬み殺すだけさ」


『だーかーらーっ、すぐに襲いかかる癖やめてくんない!?』


結局戦いたいだけの雲雀くんを適当にかわして自ら昨日の話題を持ち出す


『私の匣兵器!作ってくれるんでしょ?』


雲雀くんはちっ、とつまんなそうに舌打ちしながらトンファーを仕舞った


「もう匣自体は出来てる。後は中身を入れるだけ」



具体的な工程は聞いてもわからなかったので、その話はスルーして早速本題へ


『どういうものを入れるの?』

「アニマルの場合モデルとなるアニマルと炎を掛け合わせるようにボックスに入れる。武器は炎と合わせてからボックスに入れる。これは我流だけど」
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