NONFICTION【家庭教師ヒットマンREBORN!】
第3章 初めまして
スクアーロと叶風と別れたベル達は廊下を辿りながら話していた
「叶風を任せて大丈夫かしら〜」
「しししっ、大丈夫だって。カス鮫はそういうのに興味無さそうだし。この中じゃ一番安全かも」
「とりあえずレヴィと一緒にしなくて良かったね」
「なぬっ!?」
「レヴィはむっつりだものねぇ」
「しししっ!言えてる。にしてもカス鮫があんなかわい子ちゃん連れてくるなんて」
「確かに!かなり美人よねぇ〜」
「返り血まみれで強そうと思ったんじゃないのかい?」
「俺の感は惚れたな!」
「あのスクが恋ねぇ〜」
「そんなものに遊び呆ける暇はないぞ!」
「そもそもレヴィの周りには女がいないからね」
「しししっ、レヴィにはその方がお似合いだぜ」
「なっ、なんだとぉ!」
こちらは会話は絶えず、ワイワイやっているようです
一方で、スクアーロと叶風の方は会話が止まっていた
『…………』
「…………」
──沈 黙──
そして下を向いて歩いていたのが仇となる
ドスッ
『〜ッ!!』
急に立ち止まったスクアーロの背中に思いっきり鼻をぶつけてしまった叶風
「ちゃんと前向いて歩いとけ」
ずっと怒鳴りっぱなしだったからか、急に静かになって少し驚いた
『はいはい』
まだ警戒を解かない叶風はプイとそっぽ向く
そんな叶風を無視しつつ、ドアノブを回し、扉を開けた
どうやら部屋に着いたようだ
「ここが俺の部屋だ。好きに使え」
『どーも』
「これから任務が入ればこの部屋も滅多に使わなくなる。いる時は好きに使っていい」
『おーけ』
ロン毛の部屋は意外と広くてシンプルだった
刀の手入れ道具が置いてあったりするだけで特にこれといった私物はなさそう