NONFICTION【家庭教師ヒットマンREBORN!】
第3章 初めまして
沈黙の末に出てきた言葉は「解散」だった
「貴女すごく肝が座ってるのねぇ〜うちらのボスにあんな口きけるなんて」
「流石の王子も冷汗かいちゃった…」
『そーでもない。私の経験上多分やっていける←』
1人でガッツポーズをすると、くすりと笑われる
「面白い子ね♪私はルッスーリアよぉ〜!よろしくね、叶風ちゃん」
『呼び捨てでいい』
「俺はベルフェゴール。ベルって呼んで」
『おーけベル』
「僕はマーモン。金になる話なら大好物だよ」
『めっさ同感。お金大事』
「そんで、あのロン毛がスクアーロ。カス鮫でもいいよしししっ!」
ベルが既に歩き出していたロン毛を指していった
「ゔお"ぉい!ロン毛とカス鮫はやめろォ!!」
こちらを振り返り叫ぶロン毛
『それ以外ならいいんだ』
「ッ!テメっ!今すぐ殺されてぇのかァ!!」
いや、そういうことでしょ
「だめよスク!女の子に乱暴しちゃ」
「そこをどけルッスーリア!!」
ルッスーリアがロン毛を止めている間に、後ろにいた人を首だけで見る
『あんたは?』
「お、俺か。俺はレヴィ・ア・タンだ」
「無視すんなゴラァ!!」
『うるさいなーロン毛』
ロン毛を無視してレヴィに名を聞いたら、すっかりこの調子だ
『ロン毛ー私に部屋あんの?』
「テメェの部屋なんざあるかっ!」
『え"っ』
「しししっ、今部屋どこも空いてねーんだよ」
「誰かの部屋に泊めてもらいなさいよぉ」
「僕はスクアーロが適任だと思うけどね」
『えっ、ロン毛と』
「ゔお"ぉい!なんで俺が!」
「面倒を見るのはお前の役目だとボスが言っていただろう!」
流れ的に私はロン毛の部屋に泊まるのか……
ルッスーリアたちはひらひらと手を振って自分の部屋へと帰ってしまった
廊下に取り残されたのは私とロン毛だけ
「ちっ、あいつら…ッ!……行くぞ!」
歩き出すロン毛の後ろを私はついて行った