NONFICTION【家庭教師ヒットマンREBORN!】
第11章 雲雀恭弥を訪ねて
『…で?私を呼んだ理由って?』
どうやら雲雀くんの研究室的なところについたらしく、部屋の真ん中あたりで足を止めた
…にしても
研究室にしては広すぎやしないか?
大きめなコンテナやダンボールの山、使わなくなった機材なんかも置いてある
どう見ても物置……
カチャッ
「貴女の実力、見せてもらうよ」
刹那─…
地面を蹴り、一気に迫った雲雀くん。相変わらずトンファーは構えたままで…
ガキィンッ
私の愛用ナイフとぶつかった
否、当てられた
『ぐっ…』
どうやらどこに構えるかを予想されてたみたいだ
ナイフを出した瞬間、トンファーとぶつかった
トンファーとナイフじゃリーチが違いすぎる…
接近戦に変わりないけど、彼はまだ隠してるものがある。それに比べて私はこのナイフ1本にワイヤーと火薬少々…あぁ、ミニのスタンガンも持ってた
…うん。これなら充分戦える。
『いいよ、…久々に暴れてあげる…!』
叶風の口元には嬉々とした笑が浮かんでいた