NONFICTION【家庭教師ヒットマンREBORN!】
第11章 雲雀恭弥を訪ねて
大人しく雲雀くんに連行されていると
「ねぇ、なんでヴァリアーにいるの?」
首だけ振り返って相変わらずの鋭い眼光でそう問うた
『んー、楽しいからかな』
なんだかんだ言って、ヴァリアーにいるのは楽しいし、楽だ
ベルとのゲームは楽しいし、マーモンとお金の話をするのも勉強になる。
ルッスーリアとは服や料理の話もよくするし、レヴィはヴァリアー内でも最も雑な扱いだけど大学卒という勤勉さ。しかもボスlove。学校になんて行ってない私にとっては少し遠い存在ではあるが、尊敬出来るところもある
あとはスクアーロとボス。
出会い頭があんなだったからか未だに名前をちゃんと呼べてないけど、体調として凄いと思うし良くする口論も思えば楽しいもんだ。同じ部屋を共有するのは男女としてどうなのかと思われるだろうが、剣以外に興味がないようで部屋では手入れしかしてない。
ボスとは会話はしないけど、よくお酒を一緒に飲むし、そうやってそばに置いてくれるのは普通に嬉しい
「へぇ…貴女は僕と似てるような気がしたけど違ったみたいだ」
『似てなくて結構』
君みたいな戦闘狂と一緒にされるのは人として困るよ…
『…似てると思ったんだ』
「今は違うけどね」
『雲雀くんこそ一匹狼に見えてこの場所(ボンゴレ)気に入ってるんじゃない?』
雲雀くんの横に並んで覗き込む
だって、そうでしょう?
沢田くんの守護者をやめないんだもの
ロン毛から聞いたリング戦でも一緒に戦ったみたいだし
チャキ
「気に入ってなんてないよ。僕は群れるのが嫌いなんだ」
『ッ…』
鼻先に触れそうなほどの距離に構えられたトンファー
……容赦ねー
『そ、そう。』
こんなにも群れることを嫌うだなんて
じゃあ逆に、なんでボンゴレにいるんだろう
「僕はただこの並盛を守れればそれでいいのさ」
『………』
トンファーを下ろし進み出す。
…雲雀くんにもあるんだね
無くしたくない場所が
私も無くさないようにしたい
…まぁ、最もヴァリアーがなくなるなんて考えられないけど