NONFICTION【家庭教師ヒットマンREBORN!】
第11章 雲雀恭弥を訪ねて
一通り基地内を案内し終えると、また元の部屋に戻ってきた
「叶風さんはヴァリアーの方なんですか?」
『うん、そーだけど?』
「…自分から入ったの?」
京子ちゃんとハルちゃんは私を覗き込むように聞いた
『いんや、あのロン毛にスカウトされたって言うか…ナントイウカ』
最早出会いが戦闘だったからね〜…話どころじゃなかった
「ハル、そのお話気になりますっ」
『えー、聞いちゃう?』
「私も聞きたい!」
何故かロン毛との、出会いを話すことになった
『私が住んでた…と言うよりもただそこを拠点としてた古城みたいなところがあってね、私はそこで殺しの仕事をして生活してたの』
「はひっ、初っ端からデンジャラスな予感が絶えません…っ」
「ハルちゃんお話まだ始まったばっかだよ?」
『そーそー、乗り掛かった船だ最後まで話しちゃうよ』
案外お化けとか苦手そうだな、ハルちゃんは
早速一つからかいのネタを見つけた
『で、私を狙ったマフィアが大勢来ちゃって。まぁ、圧勝ではあったんだけどそん時超お腹すいててさぁー三日も食べてなかったの』
あっはは、と可笑しそうに言うと2人は笑えない冗談だと驚いた
『全員倒し終わったところでスクアーロのトージョー』
「スクアーロさんはどうしてそこへ?」
『私が倒したマフィアを狩ることが任務だったらしい。けど、私が先に片しちゃったもんだからスクアーロがキレたわけ』
「はひっ!もしやさっきの戦闘というのは…」
『そうそう、スクアーロとそれが原因で戦ったの。私はスクアーロが私を狙ってきたんだと思ってたけど』
「じゃあ2人とも誤解してたんだね〜」
まぁ、誤解というよりスクアーロが勝手にキレてただけなんだけどね
「やはりデンジャラスな出会いデシタ…」
『ほんっと、出会いも今もデンジャラス』
ゲッソリとした表情を浮かべる叶風
『ご飯の時はナイフやら食器やらが飛び交うし、背後からいきなりオリジナルナイフ投げられるし、超怖い顔でにらめっこするし……』
「あはは、賑やかなんだね」
「それって賑やかのレベルなんですかっ!?」
その後も女子トークは続き、徐々に夜を迎えようとしていた