NONFICTION【家庭教師ヒットマンREBORN!】
第3章 初めまして
「ゔお"ぉい!帰ったぜクソボス!!」
ドアを荒々しく開けると、私とロン毛の間を弾丸が貫いた
「……誰が入っていいと言ったドカスが」
部屋の中には不機嫌そうな男が1人、ソファに腰掛けていてその手には銃が握られていた
「…ソイツは誰だ」
ギロりと私の方を睨む
「任務先にいたんだよぉ、使えそうだから連れてきてやったぁ!」
「………幹部を集めろ」
ロン毛はその幹部とやらを集めに部屋を出ていった
「座れ」
ボス…と呼ばれる男は私にそう指示する
私は大人しく近くの椅子に腰掛けた
この人には適わない…
本能的にそう感じ取ったからだ
そして謎の睨み合いが続く
両者の長めの前髪から除く鋭い眼光
めっさ睨まれとる…
とりあえず睨み返す←
「ゔお"ぉい!連れてきたぜクソボス!」
またもや荒々しく扉を開け入ってきたロン毛…とその仲間?
「王子これから任務なんですけどー」
「金にならない話なら聞かないよ」
「ボス、我々を呼んだのはどういうことでしょう」
なんかキャラ濃いなー
「カス鮫が連れてきたコイツを幹部に入れる」
「えぇっ、いきなり?というかこのかわい子ちゃんだぁれ?」
サングラスをかけた髪のすごいオカマさんの言葉とともに一気に視線が私に集まる
「自己紹介しろ」
致し方なく椅子を立つ
『神田 叶風。こー見えても25歳。そこのロン毛に拾われてきました』
「ゔお"ぉい!誰がロン毛だァ!」
『お前だわ』
「しししっ、おもしれー」
「ボスが気に入ったのも納得だね」
気に入った?
私を?
「今時珍しい奴だ。コイツはいても困らねぇだろ。任務が出来なきゃカッ消す。それだけだ」
『りょーかいボス』
「ねぇボス。この子の面倒誰が見るの?」
「確かに」
「…カス鮫でいいだろ」
「ゔお"ぉい!勝手に決めんじゃねぇクソボス!!」
「あ"ぁ?連れてきたのはテメェだろうがカス鮫!」
突然喧嘩を始めるボスとロン毛
その火種が自分だとわかっていながらどんどんそれていく喧嘩の内容に嫌気がさしてきた
『A5ランクの肉がどうとかマグロのカルパッチョがどうとかどうでもよくない?』
その一言に部屋には沈黙が降りた立った