NONFICTION【家庭教師ヒットマンREBORN!】
第11章 雲雀恭弥を訪ねて
ロン毛から告げられたのはヴァリアーが…ボスが“負けた”ということだった
血が無ければ継げないボンゴレに、、10代目になろうとしたボスはどんな気持ちだっただろう
きっと父親だと信じた9代目の背中を見て憧れてたんだ
なのに、なのに…
初めからなれっこなかった
…その現実を知った時のボスはどれだけ悲しかったろう
どれだけ、、痛かったんだろう
ボスは不器用だからそれを全て怒りにするしかなかったんだ
…私とはまた違った“傷”を知った
きっとヴァリアーのみんなもそれと似たものを背負っている
私はそのヴァリアーの幹部なんだな、……そう自覚した
『私、スクアーロにスカウトされてよかった…』
「ゔお"っ!?なんだいきなり気持ち悪ぃ"」
『なんだとゴラ…人が珍しく素直だってのに…はぁ、確かに素直なのは似合わないけど』
気持ち悪いはヒドイだろ
『けど、私スカウトされたのがヴァリアーで良かったよ。沢田くんのところでもよかったけど私にはあかるすぎる…』
スクアーロたちに出会えてよかったよ
にかっと笑って見せれば拍子抜けしたように目を見開くロン毛
「……お前、名前…」
『名前?』
「…いや、何でもねぇ」
気のせいだろうか
ロン毛の顔が少しだけ、ほんの少し赤かったのは