NONFICTION【家庭教師ヒットマンREBORN!】
第11章 雲雀恭弥を訪ねて
スクアーロside
俺の向かいに座る叶風はさっきとは違い、真剣な雰囲気だ
ミニテーブルを挟んで、お互い椅子に腰掛けている
「どっから話すかなぁ"」
『最初から』
俺が悩んでいると面倒なリクエストをしてくる叶風
「それは長くなるからダメだぁ……、簡潔に話してやるから我慢しろ」
俺の返答にムスッとしたので後者を付け足した
何かとこいつは好奇心旺盛だ
「まず、ボスと9代目は実の親子じゃねぇ…」
『……う、ん』
ああ、そうかコイツはボスの義父が9代目だと知らなかったな
「それを知らずにボスはボンゴレ10代目になろうとしていたぁ」
『え、親子じゃなきゃなれないの?』
「ボンゴレを継ぐためには、ボンゴレリングとブラッド・オブ・ボンゴレ…つまりボンゴレの血がねぇと継げねぇんだ」
『じゃあ、ボスはボンゴレのボスになれないってことか』
「……アイツはそれを憤怒と化した。全てを怒りに任せ、クーデターを起こし、そして……8年間氷漬けにされた」
『えっ、クーデターって……つまり9代目を…』
「あ"ぁ……8年後、目覚めたXANXUSは10代目候補の沢田とリングを奪い合った」
俺のその一言で理解したのだろう…
その戦いの様子も、結果も……
『だからボスは…』
きっと日本へ経つと言った時の態度を気にしているのだろう
俺にしてみればその後のとこの方が気になるがな
…叶風が『また戻って来ていいか』と聞いた時、アイツの顔は珍しく…
嬉しそうだった