NONFICTION【家庭教師ヒットマンREBORN!】
第11章 雲雀恭弥を訪ねて
「もちろん!」
京子ちゃんの答えに私は一瞬ぽかんとしてしまう
けれど、驚きよりも喜びの方が大きかった
『ホントに!?』
「本当だよー!」
『嬉しい!ありがとう!』
私の笑った顔を見て、京子ちゃんがぽけーとした
『ど、どうかした??』
私の顔をまじまじと見つめてぽけーとする京子ちゃんは、私の言葉にはっとしたのか意識を取り戻した
「ごめんね、叶風ちゃんの笑った顔、すっごく綺麗だったから見惚れちゃった」
あはは、と笑って言う京子ちゃんが何気に凄いと思った
私、そんなお世辞綺麗に言えないよ…
「京子ちゃんの方が倍可愛い」
「そんなことないよ!」
お互い日本人だからなのか、謙遜のし合いが続いた
最終的には、何やってんだーってなって笑いオチだけど
「あっ、そうだ!今日はハルちゃんもここへ来るんだー」
『ハルちゃん?』
「そう。私のお友達。今日は私達ここにお泊まりするの」
『お泊まり!!』
仲のいい人同士、一緒にお泊まりするんだよね
昔その話を聞いて憧れてたなぁ…
「だからね、叶風ちゃんも一緒にお泊まりどうかなーと思って」
少し控えめなトーンに上目遣い
完璧だよ、京子ちゃん
『是非!!もちろんここに止まるつもりだったから…誘ってもらえて嬉しい!』
今日はいい日だ
こんな女神みたいないい子と友達になれるなんて
…今、すっごく嬉しい!!
「よかったぁ!ハルちゃんは夕方頃来るみたいだから」
『夕方?京子ちゃんは何でこんなに早く?』
時計の針は11時過ぎを指しているというのに
「あっ、そうだった!みんなのお昼ご飯を作りに来たの!ここでいつも料理する人が今日は来れないみたいだから」
『そうだったんだ。私もお手伝いしたい』
「本当に?助かるー!」
そうして超ハイスピードで仲良くなった叶風と京子は昼食の支度を2人でやり始めたのだった