NONFICTION【家庭教師ヒットマンREBORN!】
第11章 雲雀恭弥を訪ねて
今日もまた、この部屋に来た
雲雀くんの研究室的なところ
昨日は炎の確認
今日はその炎を灯すためのリング制作と匣兵器というのを作るらしい
『ねぇ、雲雀くん。一つ質問』
「なに?」
椅子に座った雲雀くんが横に立つ私を見る
『私、全リング試したけど炎が灯らなかった。けど、属性を確かめるリングでは炎が灯った。つまりそれって今までのリングじゃダメなわけだよね』
「そうだね。君の場合“風”っていう一つの枠に括りきれない。君の炎の中には恐らく、全ての属性が入っているだろうからね」
『じゃあ、私のリングはみんなと違って特別なんだ』
「貴重な分、壊れたらまた作るのに時間がいる。代わりはないと思った方がいいよ」
ロン毛から聞いた話では最近の戦い方として匣兵器とそれに見合ったリングが必須
そして、リングにはランクがあって炎の純度や質量によって異なるという…
貴重な物ほど数が限られていて少ないから、一度壊れてしまえばそう簡単には戻れないんだろう
…大事に使おう
密かに心の内でそう決めた
「ねぇ」
突然、作業の手が止まって雲雀くんが話しかけてきた
「君、あのうるさい人の恋人?」
は?
「はっ、はぁああ!?」
「顔が赤いよ」
『えっ!?』
バッと両手で顔を抑えた
私と…ロン毛が………はぁ!?
『ど、どして』
「群れ方が違う」
む、群れ方なんてあるんだ…
『って、違うし!』
少し遅いながら否定を述べた
『ロン毛はただのカス鮫作戦たいちょーですから』
そう割り切ったように言えば
「ふっ、そうかい」
何故か興味あり気に笑われた
……どういう意味じゃぁあああ
振り回され続ける叶風であった…