NONFICTION【家庭教師ヒットマンREBORN!】
第11章 雲雀恭弥を訪ねて
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『はぁーお腹いっぱい。Graci…あ、ジャッポーネでは“ごちそうさま”って言うんだよな』
「…ヴァリアーの皆って何ヶ国語話せるんですか……」
「7カ国語必須だぁ!」
沢田くんの質問に答えたのはロン毛だった
「えぇっ!?7カ国語も!?」
『私は5カ国語しか話せないから、今、6カ国語目習得中』
「5カ国でも凄いや…まさにヴ…「ヴァリアークオリティだな!」…リボーン…」
沢田くんの言葉を遮って食卓の上に立ったのはスーツ姿にくるんとしたもみあげが特徴の赤ん坊、リボーンだ
「ちゃおっス!朝から元気いいな」
『ciao、リボーン。今日も彼が…?』
「あぁ。殺る気満々だぞ」
『はぁ…やっぱし?』
私とリボーンの会話にクエスチョンマークを浮かべる沢田くん
彼だよ彼、昨日のね
「あっ、もしかして雲雀さん?」
「僕が何かしたのかい?」
「ひぃっ!?」
…沢田くんの後ろに、雲雀君がいた
逃げたい
今すぐにでも
サァーっと血の気が引いていくのがわかった
「よっ、雲雀。今日はリングとボックスの方頼むぞ。予めヴァリアーのデザインデータはそっちに送っておいたからな」
雲雀くんは少し残念そうな顔をした
…という事はつまり…?
「今日は戦闘吹っかけられることはなさそうだなぁ」
小声でロン毛が私に言った
『今日は大丈夫かもね』
私も合わせて小声で言うと、ニィ、っと笑って見せた
ふっ、とロン毛も同じように笑う
シュンッ
「今日は依頼を優先させるよ………君、次第だけどね」
私とロン毛の間をトンファーが割いた
『う、うん……』
ロン毛…
全然大丈夫そうじゃねぇよぉおおおお
私は無理やり笑顔を貼っつけて、心の中で叫びまくった