NONFICTION【家庭教師ヒットマンREBORN!】
第11章 雲雀恭弥を訪ねて
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『はぁ…』
零れ落ちた私の溜息
「んなガッカリすんなよ。いつものことだろーがぁ」
そんな溜息に反応する1匹の鮫
否、スクアーロ
『部屋のことじゃなくて…』
別に用意された部屋がロン毛と一緒だったから溜息吐いてるんじゃなくて
“また明日”も雲雀君に合うのが嫌だっただけ
「あ"ぁ…雲雀か」
若干同情の瞳を向けられる
『うわ、それムカつく』
「んなっ!……はぁ…相変わらずだなぁ」
『どーも』
「褒めてねぇ」
『あそ』
ロン毛も私の扱いになれてきたのか、溜息を零して終わった
はぁ…
明日もまた戦い吹っかけられんのかなー…
『はぁ…』
「ゔお"ぉい!さっきから溜息ばっかで耳障りなんだよぉ!!」
『ロン毛にだけは言われたくないっ!』
「あ"ぁ?」
『全くとんだ戦闘狂に出会ったもんだよ…これじゃ、武器が足りない』
喧嘩腰のロン毛に対して、私はもう独り言のように話し出す
こっちは喧嘩買うほど余裕ないんだわ
「…?そういやずっと気になってたんだがぁ…」
『ん?何?』
珍しくロン毛の方からの質問で、素直に耳を傾けた
「テメェの武器って何なんだぁ?」
『愚問だね。
─────────全部だよ』
フッ、と鼻で笑いわざと間を空けて言った
「はぁ?」
案の定、きょとんとした顔をする
「ふざけてんのかぁ?武器乱花じゃあるまいし……」
そこまで言いかけて理解したのか私の顔を見て目を丸くした
そうそれ、その顔
「お前まさか…」
『そう、私が武器乱花の叶風だよ』
ニィっとイタズラっぽく笑って見せた
「はぁあああああ!?」
ゴンッ
叫び出したロン毛を殴り沈めたのは言うまでもない