NONFICTION【家庭教師ヒットマンREBORN!】
第11章 雲雀恭弥を訪ねて
「上出来だぞ」
いつの間にかその声の主は私の肩に乗っかっていた
『リボーン!』
「ボックスなしでも使えるとは大したもんだ」
褒めているのだろうけど、今の私には元凶の火種としか思えない
「リボーン!お前どこいってたんだよ!」
リボーンに物申したのは私ではなく、沢田くんだった
「どこでもいいだろ、ダメツナがっ!」
小さい身体ながら、力はあるようで
リボーンは沢田くんを思いっきり蹴飛ばした
「10代目!!」
「大丈夫か?ツナ」
そこへ獄寺くんと山本くんが駆け寄る
『…で?2人とも少しは反省した?』
黒い笑みを浮かべて壁に拘束される2人に聞いた
「ゔお"ぉい!なんで俺までっ!」
「咬み殺す…っ!」
…逆に殺気立っていた
『ほぅ…まだそんな口が聞けたのか』
「ひっ、叶風さん目が全然笑ってない…」
「ははっ、あのスクアーロがだんまりだなんて。叶風すげーのな!」
「あいつココを破壊する気か…?」
「その辺にしとけ叶風」
『リボーン…』
「ソイツらは相手にすると面倒だ」
どーんと言い張るが要するにあの2人には関わりたくないと言っているのか
…確かに
ロン毛はうるさくて面倒だし、戦闘狂の雲雀くんは本気出したら余計かかってくるし
『しゃーない』
パチンと指を鳴らすと、その拘束は解けた
解いた瞬間、雲雀くんが飛びかかってくるが、私はシャッターを閉めるように上から下へ手を振りかざした
「…ッ!?」
『ワォ、こんな使い方も出来るんだ…』
私の炎で作られた風の壁
見えない壁に雲雀くんはトンファーで受け止める
というか、攻撃している
「やめろ、雲雀」
そこでリボーンが止めに入った
すると、妙に大人しく雲雀くんはトンファーを閉まった
「君とはまた戦えるからね。明日もいることになると思うし」
『えっ!?』
私はロン毛の方を見た
「あ"ぁ、叶風のボックスとリングが出来ねぇと帰れねぇからなぁ」
私の視線から求めている内容に気づいたロン毛がそう言った
『ま、まじか…』
「マジだぞ」
…リボーン、今一瞬だけその口調にイラついた