NONFICTION【家庭教師ヒットマンREBORN!】
第11章 雲雀恭弥を訪ねて
客室?に通され、お茶を出してもらった
『ありがとう』
私とロン毛は同じソファに座り、その正面に左から獄寺くん、沢田くん、山本くんが座った
相変わらずと言った方がいいのか、獄寺くんの眉間のシワは消えていない
『そんなに睨まなくたって何もしないよ獄寺くん』
お茶を啜りながら、見なくてもわかるというように言った
まだ睨んでいるのか、殺気が肌に刺さる
…まぁ、ヴァリアーのみんな程じゃないけど
「あっ、あの!スクアーロと叶風さんはどうしてここへ…?」
『え、聞いてないの?』
「聞いてないも何も、来るなんて一言も…」
「ゔお"ぉい!!見てねぇのかぁ!」
「見る?何をだ?」
山本くんがきょとんとしながら聞き返した
「ああ!まさかっ!」
何かを思い出したかのように、新聞を取り出す獄寺くん
記事を何枚かめくると、私たちの間にあるテーブルに叩きつけた
「おう、これだぁ」
納得気に頷くロン毛
って…!!
[ 何者かが城壁に落書き!? ]
かなり見出しの大きい記事
その写真をみると…
『近いうちそっちへ行く…?』
日本語で書かれたその文字を読み返して気づいた
『わかるかバカッ!!』
「気づくわけねーだろうが!鮫野郎!」
声を荒らげたのは私と獄寺くんだった
「日本語で書いただろうがぁ!」
『アホロン毛!普通に連絡すればいいじゃん!!どんだけ直接連絡取りたくねぇんだよ!』
「ま、まぁまぁ落ち着いて2人とも」
やはり、仲裁に入ったのは沢田くんで隣の山本は笑っていた
「『ちっ』」
2人同時に舌打ちをするのを見てクスリと沢田くんが笑った
『?』
「あ、いや……仲、良いなと思って」
は?
沢田くんの言葉にぽかんとし、ロン毛と顔を見合わせる
「『仲良くねぇ!』」
「ハハッ、またハモった!」
「テメェら結局仲良しかよ」
「『違うっ!』」
「ほら、また」
沢田くんにあはははと笑われる
何だか少し恥ずかしい
こんな事で笑われるなんて
「ゔお"ぉい!そろそろ本題に入るぞぉ」
ロン毛の言葉で笑いは収まった
「こいつをここへ連れて来たのは他でもねぇ…コイツはボンゴレ風の守護者だからだぁ!」