NONFICTION【家庭教師ヒットマンREBORN!】
第10章 日本へ
「なら、テメェの居場所はしっかり自分の手で掴むんだな。精々俺に振り落とされねぇようにしがみついとけ」
不敵に笑った彼は私にそう言った。
“私が落ちそうなら…”
言おうとしてやめた
だって彼にそれを言うのは間違っている気がして
“私が落ちそうなら、ちゃんと捕まえていて欲しい”
だなんて
烏滸がましいにも程がある
私はスクアーロの恋人でも何でもないのに…
ズキ…ッ
あれ、なんで今ズキってするんだろ…
私は関係ないのに…
ズキズキッ
考える事に増えていく胸の痛み
こんなの初めてだ
あれ?そういえば…
私、ロン毛呼ばわりしなくなってきてない?
混乱に生じて増えていく新たな疑問
これが解けるのはもう少し先の話…