NONFICTION【家庭教師ヒットマンREBORN!】
第10章 日本へ
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『つ、ついたぁ〜…』
長時間を経て、到着した
腕を精一杯広げられる外は気持ちがいい
「なんだもうへばってんのかァ!」
ずいっと効果音が付きそうなロン毛が斜め前に出る
『こんな長時間飛行機に乗ったのは久しぶり。ちなみに日本は6年ぶり』
「なら日本語は話せるだろうなァ」
にぃっと口元に円を描くので
『もちろん』
私も同じように笑ってみせる
この頃増えてきた叶風の笑う姿。ヴァリアー内でもお気に入りのワンショットは幸せそうにご飯を食べているところだ。
それはともかく、日本へついた。
「行くぞォ」
『りょーかい』
2人の目指す場所はボンゴレファミリーのアジト。
と言っても雲雀恭弥がそこにいる訳では無いらしい。
何でも、群れることを嫌う一匹狼なんだそう。
ロン毛はとりあえず会いたい奴もいるし挨拶がてら乗り込むぞォ、なんて言って私の前をズンズンと歩いていってしまう
『ねぇ、ボンゴレのアジトってこの辺なの?』
周りをきょろきょろと見渡すがどこも高いビルや建物ばっかり
少なくとも、ヴァリアーのような規模の建物は見つからない。
「ボンゴレのアジトはもう目の前だ。既に踏み込んでいると言っても過言じゃねェ…」
『え、どこにそんな建物が…』
「ゔお"ぉい、建物じゃねェ…ボンゴレのアジトは…
─────────この地下だァ!」
この下にアジトが…
『えぇっ、地下にアジト!?』
「ゔお"ぉい!あまりデケェ声を出すなァ!アジトの場所が見つかったらどうするんだよぉ!!」
『うわっ、それロン毛に一番言われたくないセリフだわ』
「っだとテメェ…っ」
毎度のことながら国を超えたとしても変わることのない2人の態度
ついつい笑ってしまう叶風に怒りにぷるぷると拳を震わせているスクアーロ。
2人の空気感はお互いに変わる事はなかった