NONFICTION【家庭教師ヒットマンREBORN!】
第9章 決まってんじゃん
「……おい」
『は、はい』
「酒」
『え?あっ、どうぞ』
このままお酌してろってことなのかな?
一応了承は得たということでいいか←
目つきが悪いからか、いつも不機嫌そうに見えるけど意外と今はご機嫌だったりして…
もふ
『へっ!?』
足元に変な感じがして思わず、変な声を出してしまった
『なっ、何…!?ライオン?』
足元を見ると白いライオンが私の足にスリスリと顔を寄せていた
「…べスターだ」
私様子をチラっと見て、そう教えてくれた。
『べスターっていうんですか……ふふっ、かわい…』
しゃがみこんでべスターをもふもふと撫で回す
叶風の微笑んだ顔を見て、少し機嫌が良くなったボス
撫でられてご機嫌なべスター
幸せそうに微笑む叶風
そしてその後継を見て驚くスクアーロ←
「ゔお"ぉい!消されるどころかお気に入りじゃねぇかっ!」
流石ツッコミ担当!と言いたくなるほどの馴染んだツッコミ
「来たかドカス」
『来たかロン毛』
叶風はべスターの毛並みに埋もれながらボスを真似て言った
「食い終わったなら本題に入るぞ、ボス」
「テメェも座れカス」
『はーい』
べスターに癒されて殆ど吹っ飛んでいた不安が一気に押し寄せてきた
「今日、コイツにリングとボックスを渡した。が、恐らくコイツには波動が一つも流れてねぇ…俺の推測では風の守護者と言うだけに特別な波動が流れていて、それに合ったリングとボックスが必要だァ」
「初代風の守護者の武器、死ぬ気の炎は確認されてねぇ」
「それをコイツで確かめんだよ。もし炎が灯せねぇってんならそん時の責任は俺がとる」
『え…?』
「…ほぅ。カス鮫のくせにおもしれぇじゃねぇか」
「だろぉ?」
フッ、と2人が妖しく笑う。
何、この2人の空気…いつもとは全く違う
ピリピリと肌を指すようなそんな空気
「…雲雀恭弥を訪ねろ。アイツはボックスの研究もしていると聞いた」
「明日ここを立つ」
『えっ、明日!?』
急な申し出にロン毛の方を見た
「叶風」
『はい』
しかしボスに呼ばれたことによって視界は反転し、ボスの方へ