NONFICTION【家庭教師ヒットマンREBORN!】
第7章 約束だから
ロン毛の部屋へ戻ると、なにやら準備をしていた
『なーにしてんのっ?』
こちらに気づいていないようだったので、後ろから強風を送る
「ゔお"ぉい!」
後ろからの強風により、ロン毛の長い髪はぶわっと逆立ち、こちらを振り向いた頃には貞〇化していた。
『ぷっ、…』
必死に笑いをこらえようと口元を手で抑えた
「その力を遊びに使うなァ!」
『遊びじゃないし。ちょっと脅かそうとしただけだし』
「それを遊びって言うんだよォ!!」
ブンッと私の横を剣が通る
『あっぶなー』
「ちっ、交わしやがったかァ」
ちょいまて、この人今本気で振ったよな
キレてらっしゃる…?
『ごめんって、謝るからもうやめて!何か準備してたんじゃないの?』
アセアセと元の話題を引っ張り出せば思い出したようにロン毛は頭に手をやった
「次の任務の支度だァ」
『え、また行くの?』
「次は俺の単独任務だァ。この部屋で大人しくしてやがれ」
『りょーかい。いつ帰ってくるの?』
「早ければ夜だな。遅くても明日の朝方までには終わるだろォ」
『何の任務?』
「残党刈りだァ」
そう言ってドアの方へ足を勧め、出ていくかと思いきや
「俺が帰ってきたら新しい武器をやる。それを使えるまでは任務に出るな」
『…?よくわかんないけどわかった』
ロン毛はツッコミを入れようと口を開いたが、代わりにため息をひとつ吐いて部屋を出ていった。
さーて、資料読みますか
ロン毛のいなくなった静かな部屋に一つベッドの軋む音だけがする。
ゴロンと寝転びながら資料に目を通していく。