NONFICTION【家庭教師ヒットマンREBORN!】
第6章 初任務
「私の屋敷を案内してあげよう」
未だ私の腕を掴んだまま、屋敷の中へと入る
(どうする…?今仕留めるか…?…ダメだ屋敷の中に入ったからにはボディーガードがゴロゴロいるんだったー)
『……外で殺っておけば良かった』ボソッ
「ん?何か言ったかね?」
『いっ、いえ』
ヤバイ、やばい
口に出してたわ
「さぁ、どうぞ」
『わぁ〜…大きなお部屋〜…』
部屋へ招き入れられると、異臭に気がつく
(この匂い、催眠薬…?)
とにかく匂いを嗅がないようにと息を潜める
ほぼ、息していないのと同じなんだが…
「ん?顔色が良くないね。少し横になりなさい」
『い、いえ大丈夫ですよ』
「まぁ、まぁ」
『わっ…!?』
肩を押されてベッドに倒れる
私が倒れた所へ男もベッドに上がり私を跨いで乗る
私の顔の横を両腕で挟んで逃げられないようにする
『あっ、あの…』
「大丈夫、私に任せなさい」
男の顔が近づいてくる
ピッ
『もう殺っても?』
キスをされる直前で私は耳に手を当てた
〈ああ、もう金は回収済みだ〉
「は?」
急に雰囲気が変わる私と通信機から聞こえる話に驚くターゲット
『じゃ、殺りまーす』
ザシュッ
ターゲットの首元を掻っ切る
ターゲットはまだ訳の分からないという顔をしながら後ろへ倒れた
切り口から大量の血を吹き出して
実は私がターゲットに見つかった時点でロン毛から指示が出ていた
〈ターゲットを引き付けて時間を稼いどけ。迎えに行く〉
『……了解』
小声で話したからもちろんターゲットが知るはずもない
まぁ、屋敷の中に連れ込むとは思ってなかったけど
『任務かんりょーで、す……』
叶風はベッドへくたりと倒れた
部屋中に充満した薬によって意識がふっと飛んだ
ロン毛…迎えに来なかったらブチのめす…