NONFICTION【家庭教師ヒットマンREBORN!】
第6章 初任務
今回のターゲットはドレサス・スタットリアという一人の男
小規模ではあるが領地を抱え、その領主である。
最近他の領主内で闇金が出回っているらしい
そして、その闇金を管理し、回しているのが今回のターゲット
作戦内容は、屋敷に潜入し、闇金を抑える
もう昨夜のうちから潜入しているロン毛の部下が闇金は抑えたそうだ。
あとはこれから帰ってくるターゲットを仕留めるだけ
初任務にしては案外スムーズかも…
なんて思っている時だった
『…ジジ…西門にターゲットが来た』
〈了解。俺が行くまで待て〉
東門に待機していたロン毛に無線で知らせる
なんで出入口を2つ作ったのやら…無駄にデカいし
「そこにいるんだろ、出てこい」
ターゲットの声に思わず肩を揺らす
(うそ、気配は消してるのに…ッ)
こちらに銃を向けたターゲットを茂みの隙間から確認する
(はぁ、ロン毛たいちょー早く来いよ〜…)
『…もう見つかっちゃったか』
「ふっふっふ…やはりな」
ターゲットは意味深に笑うと銃を下ろした
(コイツ、油断してる…?いや、そうと見せかけて…)
「やはり私の読み通り女性だった!どうもお嬢さん。今空いてるかい?」
ニッコリと笑うターゲットに口をぽかんと開けてしまった
(気づいてない………?)
いや、ここまで女好きとは…想像以上だった
『えーと…暇といえば暇なんですがー…実は散歩中に迷っちゃって』
「この辺の子じゃないよね?」
『越してきたばかりなんです』
とりあえず、愛想笑いを浮かべてロン毛が来るまで引き止めようかな
「おぉ!ならこの私が案内してあげよう。さぁ、おいで」
『えっ…あの…』
「何、遠慮することない」
ニコニコと笑顔を貼っつけて私に手を伸ばしてくる
気持ち悪い
貼り付けの笑顔は飽きるほど見てきたからわかる。この男は今私の体を欲しがってる
この男の瞳の奥にあるのは欲情だ
(早く来いやロン毛!!!)
『でも…』
「いいからいいから」
男は私のすぐ近くまで寄ってくると私の腕を掴む
「さぁ、行こうか」
(いやだぁああああああ…)
笑顔を貼り付けたまま心の中で叫びまくった