NONFICTION【家庭教師ヒットマンREBORN!】
第12章 大切なもの
─────────
────
《……叶風ちゃんは、ボクが愛してあげるからね♪》
─…いや......
──……誰か...
《ほら、こうして、ボクとオソロいにしてあげる》
もう、嫌…っ、、
痛い.....っ、やめて、お願い.......っ
誰か、......誰か助けて..........
《さぁ、背中を見せるんだ》
《あ"ぁあ"あぁぁぁぁぁッ》
『…っ!』
開眼1番に視界を覆った銀の糸
「気がついたかぁ"!」
揺れた銀の糸は隊長の髪の毛で、私に背を向けて剣を振るっていた
『何分飛んでた!?』
「3秒だ。5秒行ったら見捨てるところだったぜぇ"」
『そりゃ命拾いしたね』
隊長の正面に獄寺くんと、もう1人……あれは沢田くん?試合を始めるまでの姿とは違う鋭い目付き。額の辺りから死ぬ気の炎が吹き出てる
『う.....っ』
起き上がると背中に激痛が走った
...............あの夜の地獄を思い出した
忘れられない、この背中に背負った傷のことを
「何してやがるッ!!さっさと立ち上がれぇ"!!」
いけない。今は集中しなきゃ
私の居場所を守るためにも、──……アイツを殺すためにも.....。
『匤!カンビアーレ4°』
「承った!」
再び匣兵器に炎を注入する
『武器は匣兵器だけじゃないからね』
隊服の中からナイフとクナイ、短剣をあるだけ宙に放り投げた
「おい、何する気だぁ"!」
にやりと口元に弧をかいて両手を上げた
『ベルの真似』