NONFICTION【家庭教師ヒットマンREBORN!】
第12章 大切なもの
戦う順はリボーンが決めた。
第1戦目、沢田綱吉VSスペルビ・スクアーロ
「ほ、ほんとにやるの…?」
「ったりめーだカス!死ぬ気で来やがれぇ"!!!」
そして同時に同じ場所で2戦目も行う
獄寺隼人VS神田叶風
「十代目の右腕に恥じぬようやってやる!」
『こっちも命架かってるんで』
各々が戦闘態勢を取った
これは一対一の戦いにも見えるが、リボーンから特に指示はない。つまり、差しでの勝負ではない。本当の戦い……言ってしまえばなんでもありなわけだ。
命さえ取らなければ、ね。
「んじゃ、始めっぞ」
「私がジャッジを下すわ」
リボーンの隣に立ち、抱き抱えたのは紫に近い赤毛の女性。
「ゲッ、あ、姉貴っ!?」
その女性を見て獄寺くんが顔色を悪くした。
あれは確か、私と同じフリーの殺し屋の……毒サソリだったか
「ビアンキ!ゴーグルゴーグル!」
沢田くんが毒サソリにそう催促すると、やれやれと言ったようにポケットからオレンジ色のゴーグルを取り出した
「全く、困った子ね」
「気絶しなくなっただけマシだぞ」
マジか、
姉貴ってことは2人は兄弟なんだよね?私も人様のことは言えない家庭事情持ってますけど、顔を見ただけで気絶する姉弟って
一体どんな家庭で育ってきたんだ…