NONFICTION【家庭教師ヒットマンREBORN!】
第12章 大切なもの
『匣兵器も出来たことだし、そろそろヴァリアーに帰らないとッスね』
「あ"ぁ。」
『…いつ帰りまス?』
「明日帰りの飛行機を手配する」
『……ふつーの飛行機ッスか』
「………さっきから、何だその口調はよぉ"」
2人は来た時と同様の部屋で何故か背を向けあって座っていた。叶風は京子やハルと一緒に泊まった荷物を全て持ってきて、自分のベッドに置くと、その隅っこにちょこんと座った。
『…いや、だって色々と恥ずかしすぎて』
「お前…羞恥心なんてあったのか」
『いや失礼』
淡々と言ってますけど、それって全力のボケですか?
私だって一応人の子ですよ、たいちょーはアホですか?アホの子なんですか??
「あ"ぁ?」
『すんません』
何も言ってないのに…。
怒られた。
「チャオッス!」
『わっ、リボーン』
「…いつ入ってきやがった」
人1人の気配に気づかない2人ではない。これでもヴァリアーの幹部なのだから
それでもリボーンの突然の登場には二人とも驚いた。
「叶風の匣兵器の方は上手くいったみてーだな」
『うん。お陰様で』
そんな事をわざわざ言いに来たのか?
いや、もうとっくに日付を超えている。ここに来て見た限りだと、リボーンはかなり早く寝ているみたいだけれど。
起きていて大丈夫なん?
「もう帰る準備は整ってるのか?」
「いや、まだだぁ"。明日つっても今日だが、これから手配するところだ」
スクアーロもチラリと時計を見て確認する。
うん、ごめんね。私のせいでかなり時間押しました
「1つ頼みがあってな。帰るのはまだ待って欲しいんだ」
『頼み?』
「それは依頼かぁ"?」
スクアーロの質問に、リボーンは帽子を目深く被った。
『「対戦試合??」』
もう時期、朝方を迎えるという時に大人二人が素っ頓狂な声を上げた
「そうだ!今のツナたちには、まだ足りねーもんがある」
「…実戦経験か」
「それもガチなやつだ。今までもアイツらは色んな修羅場を潜り抜けてきたが、その中で急成長を遂げてきた」
ヴァリアーに入って、ボンゴレとヴァリアーが戦ったことは聞いた。それも修羅場の1つに入っているんだろうな
「ランクアップは必要だ。だがそれだけじゃダメなんだ」