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【DBGTトラ】海と彼

第1章 前編



「ぃやっほーい! 海だーー!!」

「悟天はしゃぎ過ぎ!!」


 浜辺に足を付けた途端、バンザイをして歓声を上げた悟天にすかさず突っ込むハルカ。

 と言ってもハルカもとても楽しそうだ。

 ハルカは悟天のそういう子供っぽいところに惹かれたのだと以前言っていた。

 ユメも分かる気がした。

 悟天にはトランクスとはまた違う魅力があったから。


「あの二人ってすごくお似合いですよね」

「うん。あいつにはハルカちゃんみたいなしっかりした子が似合うよ」

「はは。そうかも」


 隣を歩くトランクスの紫の髪が、潮風に吹かれ優しく流れる。

 そんな彼に思わず見とれそうになってしまい慌てて前に向き直るユメ。

 目の前には青く綺麗に輝く海。


(思った通り。トランクスさんて海が似合う……)


 ドキドキが止まらない。

 好きな人と海に来られた。……夢が叶った!

 ユメは嬉しくて嬉しくてたまらなかった。

 ハルカ達カップルの後ろを並んで歩きながら、なんだか自分たちもカップルになれた気がした。


(このくらいは、想像しちゃってもいいよね……)


 さすがにこの天気で海岸は沢山の人で溢れていた。

 海の家の前まで歩いてきた4人。


「さーて、着替えますか! ハルカの水着姿早く見たいし」

「バカ悟天! 恥しいこと言わないでよ!」


 頬を赤くしてバシっと悟天の腕を叩くハルカ。


 ――というわけで、男女分かれ更衣室に入り着替えることに。


「うん! やっぱそれ可愛いよユメ! 選んだ甲斐があったね」


 ユメの水着は、少し前にハルカと一緒に買いに行ったものだった。


「ありがとう。ハルカも似合ってるよー!」

(いいなぁ、スタイル良くて……)


 思わず自分の体系と比べてしまって小さくため息が漏れる。

 今日のために頑張ってダイエットしてきたけれど、やはり彼に水着姿を見られるのは恥ずかしかった。


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