第1章 レモンの憂鬱
二宮side
だけど翔さんはここ最近、五輪の仕事でとにかく忙しくて、毎日のように仕事が入っている。
他のメンバーの何倍も働いて疲れてるだろうに、それを決して表に出さないのが櫻井翔。
…そういうとこも含めて全部好きだって思う。
努力家で、とにかく真面目っていうか。
時々、気持ちが溢れて思わず「好き」って言いそうになっちゃうけど、今は絶対に言わないって決めてる。
仕事に支障が出たら迷惑だしね。
相「おっはよ〜うっ!」
そうこうしてるうちに、あのバカが入ってきた。
櫻「相葉ちゃん、今夕方だよ?笑」
相「あ、そっか~!じゃあ こんにちは かなっ笑」
櫻「多分ね笑」
突然入ってきた相葉さんの天然ボケに、笑いながらも的確にツッコむ翔さん。
俺は2人に聞こえないように、小さく溜め息をついた。
…せっかく2人きりだったのに。
このあいばか、、
…もう、相葉さんにそんな可愛い顔見せないでよ。
笑うのは俺の前だけにしてよ。
━胸が、痛む。