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mix。[気象系BL]

第2章 strawberry・blood


潤side

バイト帰り。
学校の授業が終わってからのバイトだから、帰るのはいつも夜遅くになる。

松「疲れた…」

俺は家のドアを開けた。

松「ただいまー」
櫻「…おかえり」

ここに来てすぐの時は、家で待ってくれる奴が居るなんて想像もしてなかった。

櫻「遅せぇよ。」
松「ごめんね?今日シフトが1人休みで、いつもより忙しかったんだ。」

こいつが家に来て一週間。
日常とかけ離れた生活に最初は戸惑ってたけど、住めば都。
友達とシェアハウスしてるみたいで段々楽しくなってきた。

そいつは名前が無かったから、ネットで見つけた似合いそうな名前をつけた。
『櫻井翔』
…あんまり吸血鬼っぽくなかったかな?
でも翔の顔は人間でいうと男前な方だから、こういう爽やかな名前が似合ってる。

でも、中身はやっぱり吸血鬼。
翔と俺は、血を吸う・吸われるの関係が続いている。

櫻「腹減った…なぁ、吸ってもいいか?」
松「うん、いいよ。」

…ホントはちょっと貧血気味なんだけどね。

今日も翔は俺の血を求める。

そして俺が彼の問いに頷くと、ほんのちょっと嬉しそうな表情をする。
その顔がまた、いつもと違って可愛い。

…ん?"可愛い"…?
何で吸血鬼の、ましてや男にそんな事思ったんだろう、、

櫻「何してんの、潤。早く。」
松「…あ、ごめんごめん。」

俺は、翔の元に向かった。
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