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mix。[気象系BL]

第2章 strawberry・blood


潤side

松「ん……っ」

目を覚ますと、俺はソファの上で寝ていた。

はぁ、、夢か…

最近、勉強とバイトの両立が大変で、まともに疲れも取れていなかった。
だから無意識にソファにでも行って寝てしまっていたのだろう。

それにしても、あまりいい夢ではなかった。

松「うわ…もう夜中じゃん…」

時計を見ると夜の1時を指していた。
水を飲もうかと立ち上がった瞬間、視界がぐらりと歪(ゆが)んだ。

後ろに倒れそうになって、ふっと我に返る。

松「……っぶね」

ぅう、頭くらくらする…貧血かな、、

?「……あ、起きた。」

聞き覚えのある声…。俺はゆっくりと声のする方に顔を向けた。

首から足先まで黒いマントに覆われた…男。
夢に出てきた奴がそのままそこに居た。

松「…はっ?何で居るんだよ!?」
?「いや、ずっと居たけど笑」

夢じゃ無かったのか…

松「お前…マジで吸血鬼、なの?」
?「いや、だから何回も言ってるじゃん。」

俺はがっくりと項垂(うなだ)れた。

松「一体うちに何の用だよ…。」
?「んー、、血が吸いたかったから?ここから血のいい匂いがしたんだよねー、」
松「、、ふざけんな!お前に吸わせる血なんてどこにもねーよ!」
?「え、さっき美味しく頂いたけど?」
松「!?」

俺は洗面所に駆け込んで鏡を見た。
首筋に、小さな赤い丸が2つ並んであった。
触るとチクンと痛みが走った。

松「ウソだろ…」
?「ごっちそうさまー」

いつの間に後ろに居た吸血鬼が怪しく笑った。

キラリと光ったのは、人間と考えるにしては大き過ぎる程の八重歯。
…というかもう獣(けもの)並。

?「これからよろしくねっ♪」
松「むっ、無理ぃ~!」

俺の夢の1人暮らし、、

1人と…1匹になりました。
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