【おそ松さん宗教松】セーチクダイ・スロラーニュ 《後編》
第6章 少し早めの、終末期。
【カラ松】
久しぶりに顔を合わせた。
やつれてはいないが、少女のような細い身が、切なかった。
ぼろぼろのシスター服と、仏頂面。
そんな不機嫌な表情だと美しい顔が不細工に見えてしまうぞ、一松。
「……カラ松神父。」
「あ、あぁなんだ?一松。」
突然、話しかけられた。話すネタに困っていたので、逆に問われて、良かったかもしれない。
「お久しぶりです…あの時は、ごめんなさい…」
あの時とは、一松が俺を捨てて、悪魔についていったあの日。
あの時は、悲しくて仕方なかった。
だけど………
「無事に帰って来たなら、それだけで俺は嬉しいのだ。」