【おそ松さん宗教松】セーチクダイ・スロラーニュ 《後編》
第6章 少し早めの、終末期。
天界から人間を見守っていたはずなのに。
いつからか下界にいる兄ばかり見つめていた。
僕が見ているとも知らずに、人間と愛しあっていた。
多分僕のこの大きな羽根は、あれだ。
人間に嫉妬した憎悪だ。
憎悪がふくれあがって、十四松にこんな汚れた自分を知られたくなくて、隠していたのに、
十四松は僕の心に気づいた。
“…もう耐えられない、こんなの異常だ”なんて…
信じたくなかった。自分が異常だなんて。
聞きたくなかった。弟からそんな言葉を聞くなんて。
忘れてそんな言葉。
悪態なんか、消えてしまえよ…
そう思った。そしてそれと同時に、こう思った。
罪を背負って天界にいる必要なんかないはず。
もういっそのこと……………
堕ちて魔界へ…!