【おそ松さん宗教松】セーチクダイ・スロラーニュ 《後編》
第6章 少し早めの、終末期。
【チョロ松】
───僕は兄と弟がいた。
クズでどうしようもない兄と。
無邪気だけどどこか悲しい表情を浮かべる弟が二人。
楽しい日々だった。
この日々が、ずっと、ずっと続けばいいのに。
だけど………
彼は僕らを裏切った。
僕は泣いた。
そして決めた。
兄さんを助ける為なら、僕は────────
僕は…?
この羽はぼくも知っている。
この鬱陶しいくらい、邪魔な羽は、僕自身の経歴。
天界で、どれだけ罪を犯してきたかを証明するモノが羽。
僕は…おそ松兄さんと居たかっただけだ!
兄さんを助ける為なら、僕は────────
……僕は悪魔になった?
助ける為にって、なんだよ。
兄さんは魔界でもがき苦しんでるかと思った。
でも、実際はそんな訳ではなかった。
兄さんは、人間と仲良くしていた。
天界より、ずっと楽しそうにしてた。