【おそ松さん宗教松】セーチクダイ・スロラーニュ 《後編》
第6章 少し早めの、終末期。
「人間は悪魔を愛する事は不可能だ。」
「…は?」
おそ松が言うような言い方とは違う堅苦しい言い方で、朗読をするように言った。
「俺は罪人。あいつはシスター、教会に勤める者。二人が交わることはまずない………無理やり関わろうとしたら、人間の命はいずれ消える。
俺が今すぐあいつの前から姿を消したら一松は助かる。だけどこれは逃げられない契約だ。
『一松を守る』という契約を放棄することになってしまう。
放棄したら約束を破る罪としてカラ松、お前の大事な物が全て消える。」
「大事なもの?」
「もちろん一松は消えるし、この教会も、他のシスターも、平和も、愛情も、あんたが毎日祈ってる神様すらも消えてしまう。」
「なんでそんなこと先に言わなかったんだよ…!?」
そう言うと、実におそ松らしい言い訳が返ってきた。
「忘れてた……本当に俺が悪い…」
「クソ悪魔ッ…!」