【おそ松さん宗教松】セーチクダイ・スロラーニュ 《後編》
第1章 灯の明かり、月の誘い
【おそ松】
一松の首筋には、もう二度と消えない咬み跡がある。
この跡は誰が付けたかって?
勿論、俺に決まったるじゃん。
一松は、『悪魔』になったんだよ。
ミイラ取りがミイラになるって、このための言葉なのかな?
一松は、弱すぎた。
誰かに守ってもらわないと、死んでしまいそうな位。
だから俺が一松を守ってあげるんだ。
一松が強くなる為なら、別に悪になったって構わない。
それが“主”の望みだからさ。
だから俺は一松を悪人にした。
なんでって、俺は悪魔だもん。悪魔が人を善人にするなんて、出来るわけない。
なぁ、一松?