【おそ松さん宗教松】セーチクダイ・スロラーニュ 《後編》
第5章 それぞれの想いが、交差する。
「カラ松神父、ミルクティーが好きって聞きました。以外に甘党なんだね。」
「淹れてきてくれたのか、ありがとうな。」
トド松は礼拝堂の長椅子に、ミルクティー二つ置いた。
「実は僕も甘いもの好きなんです。」
「そうか。」
死神がヒトの食べ物を食うかどうかも怪しかったが…………
甘い飲み物はゆっくりと湯気がたっていて、体の芯から温まる。
「作り方、教えてもらったんです。」
「お前、ミルクティーも作れないのか?」
「魔界にキッチンなんてあると思います?」
「………なるほど。」
どうやらヒトの食べ物は食わない習性のようだ。
「ところで、ここにはなれたか?シスタートド松。」
単なる近況報告を聞くつもりだっのに、トド松は顔をしかめた。
「はぁぁ!?慣れるも何もここ忙しすぎでしょぉ!?朝も早いし、可愛い女の子いないし、敬語使わなくちゃいけないし、何より教会ほど僕にとって苦しい場所はないからね!?」
分かった分かった。忙しいのは分かったと肩を撫でる。
その肩が、一松に似ていた。