【おそ松さん宗教松】セーチクダイ・スロラーニュ 《後編》
第5章 それぞれの想いが、交差する。
でも、誰も一松の事を嫌いなど言わなかった。
特別一松に仕事を増やしたり、
特別一松だけ怒ったりしなかった。
どんな事があっても、一松は大事な仲間なんだから。
そりゃ、勿論あんな事されて腹をたてない仏などではないのだから、意地悪くらいはした。
でも、差別なんか全くしていない。
私たちは仲間だよ、といつでもいいから聞こえて欲しかった。
だけど………
シスター一松は、その言葉を聞いてくれず、居場所を隠した。
いなくなってしまったのだ。
いなくなってしまったのだから、そりゃ心配する。
神父は部屋に隠ってしまうし、外へ探し回って捜索を依頼したシスターもいた。
だけど一松はいつまでたっても来なかった。
みんなは、「神隠し」って言ってる。
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