【おそ松さん宗教松】セーチクダイ・スロラーニュ 《後編》
第5章 それぞれの想いが、交差する。
【一松の過去】(トド松がシスターから聞いた話)
シスター一松。かつて罪を犯してしまい、償いの為に教会に入ったと神父から告げられた。
彼女達は二人が異常に似ていたので、それが面白かったのか、罪者と言う建前を無視して、同じシスター同士、仲良くしようとした。
但し、一松は人と関わるのを否定した。
元々、信者ではなかったのか、信仰も薄くて、暗い性格のクセに乱暴者だったという。
朝はミサをさぼった。
この教会では、祈りを怠ったものに食事はないというルールがあった。
一松はお腹を空かせてた。
たまに食べ物を盗んでは怒られ、なにかぶつぶつと呟いていた。
今を思えば、彼女達が知らないなにか複雑な事情を抱えてたんだと思う。
昼は仕事を怠けた。
いつもベットの中に潜り込んで、本を読んでいた。
たまに部屋に野良猫が入っていて、シスターは野良猫を追い出した。
一松は何時間もかけて、追い出された猫を探した。
そんな暇があるとすれば、仕事をしたらいいのに。
夜は眠りを否定した。
眠る事が出来ない呪いだと噂された。
だけど人の噂も75日。誰も呪いなんか言わなくなった。
一松はみんな大嫌いになった。