【おそ松さん宗教松】セーチクダイ・スロラーニュ 《後編》
第4章 死神、シスターの代わりを。
【十四松】
からだが懐かしい感覚に麻痺された。
心地よさの欠片もない懐かしさは、冷たい血の池に流れてしまった。
血の臭いと、廃の世界……
魔界。
「嘘…」
嘘じゃない。過去の記憶は間違いなくこの世界を魔界と言い張る。
…あ、あの時。
「…もう堪えられない。こんなの、異常だ。」
「………は?」
「最近から怪しかった。最近まで疑ってた。でも、確信した。」
「なんで十四松…?危ないからこっちに来て?堕ちるよ?」
「いいよ、堕としなよ。チョロ松兄さ…いや、
………悪魔。」
その時、背中に重力が掛かった。