【おそ松さん宗教松】セーチクダイ・スロラーニュ 《後編》
第4章 死神、シスターの代わりを。
「命の大切さ…だと?」
案の定の顔だ。命を奪うのが仕事の奴になんで命の大切さを教えてもらわなくちゃならないのか、と。
「…一松が目的なのか?」
でも返ってきたのはまたしても『一松』。彼はカラ松神父の何なんだろうか。
「だから言ったでしょ、僕の話聞いてた?シスター一松の代わりになんてできないしなる気もない。
勿論、カラ松神父の代わりもカラ松神父以外、誰もいない。」
「どういう事だ。」
こんな事も分からないのか。と、軽くため息をついて立ち上がった。
「あなたを必要とし愛してくれる人は沢山いるのに、情けない程にあなたは自分の事しか見えていないと言うことです。」
「…………」
「あなたの孤独の気持ちも理解出来る。ただそれはあなた自身に原因があるから。ヒトが孤独になる理由は必ず自分に原因があるから。」