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【おそ松さん宗教松】セーチクダイ・スロラーニュ 《後編》

第3章 鎌に滴る、血の雫


『一松!』


神父の声が懐かしい。
低いけど、聞いてて心地よい、懐かしい声。

『は?何…』

それを当時の自分は愛想なく返す。

『神に敬意を持たないなんて、シスターとしてあるまじき行為だぞ!?お前は考えたことはないのか?』

あーうるさいうるさい。眠たいんだから静かにして。

『元々は僕を神父にさせるつもりだったのに神父になったのはあんただろ?余計な事に口出ししないでよ』

『放っておける訳ないだろう。だって、お前は俺の───────』


俺の…何?

そこで声は溶けた。
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