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【おそ松さん宗教松】セーチクダイ・スロラーニュ 《後編》

第3章 鎌に滴る、血の雫


「うん…」

錆びたこの鎌は、また人を傷つける。
血など、恐怖など、悲しみなど見たことも感じたこともなかった天使の僕が、

また人を傷つける。

誰かを守る為に誰かを傷つけて、
大事な人を救う為に自分の身を削って。

全員が幸せな世界なんて、どこにもないんだ。

僕ができることは、今目の前にいる人の幸せを手伝うだけ。
天使だった頃のように、幸せを願うんだ。

たとえ彼の眼に写る人が僕じゃないとしても。
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