【おそ松さん宗教松】セーチクダイ・スロラーニュ 《後編》
第2章 独りの神父が、護りたいもの
あのまま割らなきゃ、一松はずっとこの教会にいてくれたのに。
いや、悪魔との契約をしなければこんなことにはならなかった。
…いや、そのずっと前。俺が一松をちゃんと理解してあげれたのなら。
『努力しても人は皆結果しか見てくれない。』
その通りかも。
俺は一松の結果しか見てなかった。
一松が真面目に働いた結果。
一松が悪魔を信頼した結果。
一松が仕事を怠った結果。
……あ、ほんとに結果して見ていない。
努力も理由も、目に見えていなかったんだ。